Mikasa Torokko Railway=MTR ↑99号車 シェルパ1号 (後部補機専用車輌) |
||||||||||||||||||||||||||||
【試運転編】 現役トラックからのエンジンを乗せ代えた おかげでセル一発始動 ディーゼルエンジン特有のトルクを感じさせる アドリング音は何とも頼もしい ギヤ比の大幅変更 低速重視にはしたものの 実際はやってみなければわからない 確認作業を終えいよいよ出発 前進後進共に5段変速を備えた山のプッシャー ではあるが・・・2速から発進してみる 全然余裕である では3速で 4速でと試してみるが 問題もなくエンストの気配もない やはり怪物 夕方より客車を牽引してのテスト走行を試みるも イメージ以上の牽引力に安堵 温根湯林鉄号クラスの客車でも3〜4輌はいける 幌内号とは違い回転式手動ブレーキとなった シェルパ1号だがとにかくソフトでありながら 素晴らしいききである 引く力と止める力の確認が出来き補機としての 活躍に大きく期待が出来ると感じた もしかしたら補機どころかメインでの 編成牽引の可能性が高くなるかもしれない 鉄道車両メーカーでもなく町工場から生まれた このDL 機名とは別に OTOGI WARKS製造とも名づけた それは今後の展開でご紹介します |
||||||||||||||||||||||||||||
幌内号をともなっての試運転 道路と併走する真直ぐな平坦線 テストコースでもある 補機重視から高い運転台と視界確保のため窓幅を拡大 上りSカーブでは力強く ミニミニ湿原ではソフトなスロー運転を実現 客車側連結器には伸縮性のコイルスプリングを特装してあり動作状況を常に確認できる 16本のスプリングで支えられた客車の乗り心地は想像以上にGOOD |
||||||||||||||||||||||||||||
【入線編】 | ||||||||||||||||||||||||||||
工場より出場直後の画像 製作スタッフみんな笑顔笑顔 こんな大平原で作ってます 傷をつけないように慎重の積み込み うぉ〜あがるっと思ったらバランスがわるくやり直し チョロQもどきには思えない超本格的な足回り 最後は手で押し込み無事積み込み完了 強引に乗せたためあおりはご覧のとおり 重量オーバー? 現場長のS はちまき巻いて気合十分 うぅ〜んもうちょっと 無事に入線してやったぁ〜と 拍手拍手 |
||||||||||||||||||||||||||||
【製作編】 OTOGI WARKS
|
||||||||||||||||||||||||||||
↓I外観が見えてきた・・・! | ||||||||||||||||||||||||||||
最終段階へ突入 エンジン・駆動調整のほか 配電盤等の電気配線へと進む |
||||||||||||||||||||||||||||
↓F8ドラムブレーキと縦型排気管 | ↓G乗りごこち向上 キャビンスプリング | ↓Hウエイトにも耐えるダブルフレーム | ||||||||||||||||||||||||||
20/1000パーミリを意識したブレーキシステム 温根湯林鉄号の客車にも装備している同類のもの 各輪ダブルで8つのブレーキが同時にかかる 排気管は縦型煙突と決めていたのでこれで決まり |
シェルパ1号のこだわりの中でも 最後まで贅沢とけんけんがくがくのあった スプリング式運転台 台車まわりへのスプリングは 構造が複雑になるためキャビンその物の床へ設置 |
温根湯林鉄号を3輌牽引する想定での フレーム作成から始まった ショートボディと言えども万全をきする |
||||||||||||||||||||||||||
↓Cやられた・・・! | ↓D動力逆転機と特製デフ | ↓E極短ドライブシャフト | ||||||||||||||||||||||||||
コンセプトがコンセプトなだけにエンジンも当然中古 絶好調文句を信じて業者から購入取付け ABまで出来た所で焼きつきが判明 やられた・・・! 愕然としている間は無いので今度は代わりの車ごとで 来るように指示この乗せ替えで2台分作った事になる 当初はAT車だったため後進もそれなりと判断 今回のエンジンはMT車 そのため動力逆転機や クラッチを別途作成設置となる 縦置エンジンから横向エンジンとなったため ボンネット全体の設計も変更 スリム型から チョロQタイプへ変更厳つくなってそれもいいっか・・・ 画像は実際に搭載された 1800ccディーゼル4気筒エンジン形状から吊設置とする |
新製構想の原点はなんと言ってもプッシュプル運転 最大の課題は前後共に同限界速度で足並みが揃う事 つまり幌内号はさすがに当初から逆転機が付いていて 前後ともに4速まで入る この点が最も重要 単機での運行も当然あるが前後に一定の速度が 求められる訳で装備は必須 また後部補機としての 使命も捨てたくないので新規作成となった 上の画像がそれ 前進と同じ状況で運転が 出来る事は大きな武器であると同時に車では 味わえない感覚である デフは粘着を意識したギヤ比が必要なため 大阪の業者に特別発注 中々の出来 |
運転台内部との関係上 極力短く且つ回転角度を必要とするため 3本のシャフトを切断溶接 中々いい感じ 工場内では所狭しとご覧の状況です 図面はあるものの殆どが現物合わせ 手作りの良さと高い技術力には驚くばかり 下の画像は駆動配置の様子 ほぼ森林鉄道ロコににている 局長的には酒井のワークスを意識している |
||||||||||||||||||||||||||
↓@秘密兵器はかくして考案された | ↓A本気かぃ?そうです本気です | ↓B三笠トロッコ鉄道の秘密兵器 | ||||||||||||||||||||||||||
三笠トロッコ鉄道の開業により23年間使用されなかった 鉄路に車輪が響くようになった訳だから そりゃ何もない訳がない 続々とトロッコや客車などが入線するにつれ いろいろと問題が発生 楽しい乗りでの事業展開を目指してはいるものの 実際には専門技師や旧本職のみなさん方の厳しい目 が配られた上での楽しさに結びついている 開業直前に三笠市からの視察団による試乗会を実施 市長・副市長等顔役をのせての客車推進運転である 再三に渡る試運転では問題のなかった運行だか 当日はあいにくの天気 水滴と勾配がこんなにも 厳しいものかと旧幌内線を改めて感じる 口では言わなかったがギリギリの推進運転だったと 今はいっちゃう 希望はプッシュプルだがまずは上り下りに運転し易く 粘着力とトルクそして強烈な制動力が必要と実感 打ち合わせの段階では8輪駆動8ドラムブレーキ が考案されるがボギー形式はカッコはよいが 実際の整備には不向きや故障を呼ぶ可能性がある為 4WD8ドラムブレーキシステムへ変更 実をとった形である それじゃどんな物かというと⇒Aへ |
こんな展開になりゃしないかと実はこっそり それなりの部品たちを調達していた 中古でまかなえるものは我慢する 木曽林鉄の酒井似新潟鉄工製ロコは新製で3000万円 値引きをしてもらっても2900万円での新製費用だった 果たしてMTRではと考えると1/10が限界 ポテンシャルと安全製は高い技術力でカバーと決込む 理由は簡単その昔北海道の森林鉄道や坑道軌道等 その殆どに係わった工場が後ろ盾になってもらっている ただの鉄鋼所ではなくトロッコワークスと呼んでも 差し支えのないところでもある 幌内号もその昔富士重工から国鉄に納入する前に改造 をしたのはうちだよと これも何かの縁? てな訳で最初からボンネット型で考えていたので 牧場で解体になったトラクターから部品を分けてもらう エンジンは中古ながら強烈なパワーを持つ 2200ccディーゼルエンジンを調達 予算内でが合言葉ながら近いものは 酒井のワークス 無理難題だらけながら6月後半には縦型煙管から 排気音を立てながらの走行がみれる予定です うまくいけば・・・⇒Bへ |
押上専用機「シェルパ1号」です 山岳路線顔負けの20/1000パーミリを誇る勾配は 想像以上のポテンシャルを必要とする 幌内号での牽引も可能だが将来のプッシュプル運転や 連なる客車運行に備え最強装備を搭載して 新製で製作中 全て路線にあわせた特注部品を採用し 力の限りが発揮出切るように設計 4輪駆動に加え8ドラムブレーキシステムを採用 心臓部エンジンは2200ccディーゼルを搭載 片側横運転台ボンネット仕様 機関士機関助手席付 形式MTR103 製造月日平成21年6月 専門工場にて4WD仕様へ変更 動力逆転機付/前進4段後進4段 ⇒Cへ |